華やかで独創的な器を生み出す京焼工房 – 京ものストア
華やかで独創的な器を生み出す京焼工房
2019.11.18

京焼のはじまり

京都で作られる焼き物を挿すとされる京焼。京焼の歴史ははっきりしていないことも多く、慶長年間のころにはじまり、江戸時代には京都各所で粟田口焼や御室焼、八坂焼、清水焼などが作られるようになったようです。清水焼は、もともと清水寺に向かう清水坂界隈の窯元で焼かれていた焼き物を指したそう呼ばれたのが始まりといわれています。

京焼は日本で最初に赤色の絵付けを完成させた焼き物と言われ、さらに中国より伝わってきた染付や天目などの高度な絵付け・色付け技法取り入れて京焼は発展してきました。

華やかな伝統を受け継ぐ

京都で生まれた繊細な絵や模様をさまざまな方法で彩る京焼は、作家によって個性の強さが左右されます。京焼はそのものの個性を表現する技法ではなく、作家によって様々な個性あふれる作品が生まれる焼き物と言っていいでしょう。

「京焼の祖」といわれる野々村仁清は江戸時代に鮮やかな色絵陶器を完成させ、公家や大名に重用されました。この野々村仁清から作陶を学んだ尾形乾山は、尾形光琳を兄に持ち、光琳との合作の絵皿など絵画と焼き物を融合させ、京焼きを発展させたと伝えられています。 こうした京焼・清水焼の伝統を受け継ぎ、独創的な作品を生み出しているのが大正11年に東山泉涌寺にて創業した陶葊です。

技術と研究から生まれる独創的な器

一般に焼き物に使う鮮やかな絵具の多くは、釉薬を施して、本焼成した陶磁器に上絵具で図柄を描いて、それを800度くらいの低温で焼き上げる上絵付けで色を出します。一方陶葊では陶磁器の素地に先に絵をつけて、その上から釉薬を掛けて1200度以上の高温で本焼きする下絵付けにこだわり続けています。下絵付けは高火度で焼くので、さまざまな色を出すのが難しいとされていますが、高温でも鮮やかに発色する顔料と釉薬の組み合わせによって、ガラスコーティングを施したような透明感のあふれる色彩表現ができます。こうした釉薬技術と現代の感覚を取り入れた研究開発から生まれた人気商品の一つに「花結晶」があります。 結晶釉という溶けて冷却する過程で結晶が出る特性を持った釉薬を用いて、その中でもとりわけ結晶が大きくなり、様々な形状が現れたのが花結晶です。模様の大きさ、形、広がりが2つとして同じものができないのという特徴を持っています。このことから、希少価値の高い焼き物として人気を博しているのです。


偶然が生み出す美しさの花結晶
2つとして同じものができないため、世界に1つだけの作品が誕生。あなただけの結晶の形を楽しめることが人気の秘密。
 
花結晶 フリーカップ(一個入り) 
花のように咲く結晶は、溶けた釉薬が冷える過程で生まれます。同じものは2つとない結晶の美をお楽しみください。珈琲やビールなど、さまざまな飲み物にお使いいただけるフリーカップです。
商品明細   :  花結晶フリーカップ(1個入り)
材質・仕様 : 陶磁器
サイズ(約): φ8cm×10.8cm、重さ200g

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約30人の職人がロクロ成形、絵付、施釉、焼成などを手掛ける工房は京都最大規模。
色絵付け 玉湯呑み
色絵(いろえ)とは、陶磁器の基本的な加飾法で色彩豊かな彩釉を使って上絵付けする手法のことを言います。陶葊では季節を感じる草花をモチーフに職人がひとつひとつ手仕事で絵付けを行っています。
商品明細   :  玉湯吞み 5個セット
材質・仕様 : 陶磁器
サイズ(約): φ7cm×7.5cm、重さ160g

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株式会社 陶葊

京都市東山区泉涌寺東林町38
Tel. 075-541-1987 Fax. 075-525-1620
9:00~17:00 年中無休

http://www.touan.co.jp/jp/